ハンコのお手入れ~長持ちの秘訣とは?~

せっかく手に入れた、お気に入りの印鑑も、お手入れを欠かしてしまえば、
劣化を早めて、長持ちしなくなります。またお手入れをすることで、
より深い味わいが出てきて、愛着がわく印鑑もあります。
素材に合った、お手入れ方法で、できるだけ長持ちさせましょう。

木材系のお手入れの仕方

朱肉には油質が含まれているので、長年使っていると、それがしみ込んで枠などの部分がもろくなる。押印の後朱肉をふき取る等こまめなお手入れが、印鑑を長持ちさせる秘訣です。また、植物系印材は直射日光や急激な乾燥・湿気の気温の変化に弱い性質があります。専用ケースに入れて、大切に保管してください。

角・牙系のお手入れの仕方

本象牙・マンモス

天然物の中でも黒水牛や牛角よりも乾燥などによるヒビ割れに強い印材です。
多少の汚れやほこりは柔らかい布などでふき取ってください。汚れが目立つようでしたら、水で洗っても大丈夫です。洗浄後は乾いた布で水替えをしっかりふき取り、日陰干し(直射日光を避ける)にしてください。
光沢を出したいと思われたら、家庭にある白い色の光沢材(ワックス)で磨かれた後、布のきれいな部分で軽くこすられたら輝きは戻ります。大切に保存することにより一生お使いいただける印鑑材料です。
会社実印・会社銀行印の天丸タイプにはフタ(さや)が付いておりますが、こちらも印鑑本体と同じ材料で作られており天然素材故、乾燥や湿気に対して若干の伸縮があり、特に乾燥しやすい季節はフタが取りにくくなります。
その場合の対処の方法として、水に浸したティッシュを軽く絞りフタの周りに巻き、涼しい場所(冷蔵庫等でもOK)に置いて数時間経ちますと、フタが取れやすくなります。

純天然黒水牛

天然の素材ということもあり、黒水牛は乾燥にとてもデリケートな印材です。保管環境に対しても、太陽光や照明の下に長時間当たりますと簡単にひび割れすることがあります。ケースに入れて金庫などの冷暗所に保管してください。エアコンや冬季の乾燥には特にご注意いただき、オリーブオイルでお手入れくださいませ。

黒水牛・オランダ水牛

※天然の素材ということもあり、黒水牛は乾燥にとてもデリケートな印材です。
保管環境に対しても、太陽光や照明の下に長時間あたりますと簡単にヒビ割れすることがあります。
ケースに入れて金庫等の冷暗所に大切に保管して下さい。
エアコンや冬期の乾燥には特にご注意頂き、オリーブオイル等でお手入れ下さいませ。
会社実印・会社銀行印の天丸タイプにはフタ(さや)が付いておりますが、こちらも印鑑本体と同じ材料で作られており天然素材故、乾燥や湿気に対して若干の伸縮があり、特に乾燥しやすい季節はフタが取りにくくなります。
その場合の対処の方法として、水に浸したティッシュを軽く絞りフタの周りに巻き、涼しい場所(冷蔵庫等でもOK)に置いて数時間経ちますと、フタが取れやすくなります。

チタン印鑑、コバルトクロムモリブデン印鑑

メンテナンスフリーです
印面の汚れが気になる場合は、使い古した歯ブラシなどを使って水洗いをしてください。

カラーハンコ、琥珀樹脂

粘り気のある植物や動物の材料と違い、落とした場合に割れたりかけたりしやすいので、必ず印鑑ケースに入れて保存してください。湿気のある時は柔らかい布で拭き、かなり汚れの酷い時だけぬるめの石鹸水で洗い流してください。洗浄後の水気は必ずふき取ってください。アクリル樹脂はキズなどが付きやすいので柔らかい布なのに包むか印鑑ケースで保管するようにしてください。火には弱いのでご注意ください。

まとめ

素材によって、お手入れの方法が全くことなりますが、
木系、牙系、金属系で分けて、お手入れされるとよいでしょう。

金属系はメンテナンスフリーですが、印面に、
朱肉が詰まったりすることがあるので、
その場合は使い古しの歯ブラシでこすり落としましょう。
水あらいもOKです。

牙系、木系については、水、薬品がNGな場合があるので、
注意して、お手入れしましょう。